スローモーション男

冬の光のスローモーション男のレビュー・感想・評価

冬の光(1962年製作の映画)
3.5
 久しぶりのベルイマン
好きじゃないです。そしてベルイマン作品でワースト。

「神の沈黙」をテーマにある牧師の葛藤と信心、疑念について説いた映画。


お馴染みのグンナールビョルンストランドとマックスフォンシドーで、核開発に怯えた自殺願望のある男に牧師が説教するが、自殺してしまう。そこから牧師は自分自身の堕落さと神への信仰を疑問視していく。

美しいスウェーデンの情景の中で写し出される人々の乾いた人生。カメラワークも照明も素晴らしい。
ウディアレンの「アニーホール」のもとになったようなショットもありました。

81分の短い上映時間ではテーマを語り尽くせていない感じがしていました。
ただ、ちょっとハマれなかったですね
ラストシーンもよく分かりませんでした…。
「神の沈黙」を描いた作品はたくさんあるので観ていきたい。