冬の光の作品情報・感想・評価

「冬の光」に投稿された感想・評価

めまい

めまいの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

似たような俳優が同じようなテーマの映画に出ているのがベルイマンの特徴。
神がいるとかいないとか、そういうところではなくやっぱり撮影が良いね。白黒映画で最も良い画を撮れる監督だと思う。撮影監督も含めて。
好きな監督の1人にベルイマンの名前を挙げてはいるが、これを書いてる現在まだ8作しか作品を観ていなく、いや本数云々以前にベルイマンについて何を語れるか何を分かっているのかというと全く自信がなく、今作についても4.0点という点数にさして意味はなく「良く分からなかったけど良かったし好き」という小学生みたいな感想しか出てこないのが情けない次第。


窓から差し込む”冬の光”に牧師が包み込まれまるで光と一体化するようなシーンは特に印象深かった。
棘

棘の感想・評価

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神の不在の残酷さ… 

オルガン奏者が昔のトマスの説教は良かったぜと言いながら「神は愛なり」を引用してるところからも、神の不在によって人を愛せなくなることが特に生々しく描かれていて、グサグサ刺される辛さがあった…

映像と光の使い方が素晴らしくて、ベルイマンやっぱすげーーって思いましたわ…トマスが自分の不信心に気づいた瞬間窓から光が指すの、あまりに皮肉で背筋が凍った…
「この映画は絶対にいい映画であり、どんな批判にも100%応えられるものである。だからこの映画を貶した批評を私は忘れない。」イングマール・ベルイマン

「鏡の中にある如く」(1961)から続く”神の沈黙”三部作の2作目。愛する妻の死をきっかけにキリスト教に懐疑的になった牧師が、周りを巻き込んで絶望の底に落ちていく話。

キリスト教に対するネガティブな態度に満ちている。映像や構成は上手いのでまあまあ面白く観た。途中までは「皮肉めいてブニュエル監督みたい」と思っていたが、終盤まで来るとキリスト教に対してのガチな憎悪が感じられて怖かった。

大雑把に比較すると
ブレッソン監督「田舎司祭の日記」(1950)→信仰への憐れみ
ブニュエル監督「ナサリン」(1958)→信仰への相対化
ベルイマン監督「冬の光」(1962)→信仰への憎悪

”神の沈黙”三部作は初見だったので、他の2作がどうなのか楽しみ。

※Filmarksで使われている本作のDVD画像は、映画タイトルの字面とは合ってるかもしれないが、内容とはぜんぜんイメージが違う
 ベルイマンの『神の沈黙』三部作の2作目。あえて作家主義的にとらえなくても「神への決別宣言」以上でも以下でもない作品。ベルイマンの映画では珍しくないのだが、ドラマもアクションもほとんど存在せず、映像上の実験も見られない、あまりにミニマルな造りである。
 ベルイマンの神との関わりは元から否定的・懐疑的なものだった。これは、サルトルやカミュの無神論的実存主義やカフカやベケットの不条理劇の影響が彼の作品に容易に窺えることから理解できる話である。むしろベルイマンが神への懐疑にこだわった点こそ個性的と言えるだろう。そこにはやはり厳格なルター派牧師の父の影を見て取らないわけにいかないのだが、結局のところベルイマンの神へのこだわりは肯定と否定のエディプス・コンプレックス的両価性に揺れたままであり、ようやっと否定を選び取ったのが本作という位置づけになるだろう。 
 本作以降、ベルイマンから信仰の問題は影を潜めることになる。だが、神がいないという遅まきながらの確信は、ベルイマンの陰鬱な世界に何かを付け加えるものではない。むしろ事態はより悪化へ向かう。つまり、辛うじて現世肯定的だった50年代の代表作『第七の封印』『野いちご』から、この三部作を経て、いよいよ希望を見出しづらい後期ベルイマンの世界に我々は突入していく。
 不信心の側から神の不在を描くとこんなに残酷になるのかと驚いた。
だい

だいの感想・評価

1.9
神がいない。
と嘆く人が多いけど、

神がいなくなったんじゃないんだぜ。
正しく信仰してる人がいなくなったんだぜ。

希望を失ない自ら命を絶つ者。
愛を失い、神を疑ってしまっている者。

コリント書に言う通り、
最後に残るものが信仰、希望、愛なのだとすれば、
それを失った者とはどういう者なのか。


ということをストレートに描いた映画だと思うんだけど、
違うのかなぁ?


神とは愛であり、
愛を理解できないものに神を理解することはできず、
そんな形だけの聖職者に迷える者が救えようか。

そんなメッセージ。


ぼくはクリスチャンじゃないので、
そういう表面上の解釈しかできないけど、
クリスチャンが見たらまた全然違うなにかがあるんだろうか。
ベルイマン作品でお馴染みの俳優が出ていた。
マックス、フォン、シドーは、ベルイマンの演出だと生き生きとして、重厚です。他の女優さんもね。
ベルイマン自身、女優たちと恋愛関係にあった事度々だったと言う。
昔、デンマーク映画「奇跡」を観た。
もう一度、観たい。
Nappon

Napponの感想・評価

3.8
神の沈黙を描いた、ベルイマン作品。
陰影から構図から美しすぎる映像。どこを切り取っても完璧。

ストーリーは、戦争や妻を失った体験以来、祈る意味を見いだせなくなった牧師の苦悩を描いている。
神よ、なぜ見捨てたのか。そんな自問自答を繰り返す。
愛がなくなった彼には、神がいない。

冒頭とラストのシーンの差にしんみりとさせられる。それでも祈る牧師に、人間の弱さと強さを垣間見た。
死ぬまでに観たい映画1001本より648本目

ベルイマン監作品としてはかなり大人しめでした。
神への不信を抱く牧師の話です。
ほぼほぼ教会の中での会話劇で、これといった展開はありませんが、会話の内容で全てを察するしかない感じ笑
めちゃくちゃ斬新

おやつの時間帯にコーヒーでも飲みながら観るのに良い
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