冬の光の作品情報・感想・評価

「冬の光」に投稿された感想・評価

世界的巨匠のベルイマン監督が手掛けた「神の沈黙三部作」の一つです。「沈黙」「鏡の中にあるが如く」よりも本作が一番神の沈黙という言葉に合ってると思います。
主人公である牧師トマスが聖職者でありながら無神論者なんですから、非常に分かりやすいのが本作の特徴でもあります。
信者から様々な救いの相談を受けるのですが、牧師そのものに問題があるわけですから話になりません(笑)そして妻が亡くなってるから不倫ではないものの、秘密裡にマルタと交際をする描写が出てきました。宗教なんか無意味だと言わんばかりに…。
ベルイマン作品の中では理解しやすい作品だとは思います。逆に深みがないとは言えなくはありません。ただwikiなどで調べたところ、フィンランド国民の宗教感を素直に映し出した作品であるらしいです。リアリズムという点は否定はできないですね…。
この頃の映画って、気のせいか、キリスト教をはじめとすと信仰心を揶揄する内容の作品が多い気がする。本作品もそんな感じ。世界的に、この頃は信仰心に懐疑的な風潮があったのであろうか?でもこれ、「神の沈黙」三部作のうちの一つだったのか。
まあしかし、あのような愛はややウザイかもしれないな(笑)。
1000

1000の感想・評価

3.0
よくわからんオッサンが、よくわからんことで悩んでた!🤦‍♂️🌨
Zuidou

Zuidouの感想・評価

5.0
「神の沈黙」なんて言われてもクリスチャンでもなきゃ分からなそうなところを、愛に応えない牧師と助言に耳を貸さない男という分かりやすいモチーフを示してくれるおかげでそれがどういうものなのか、どんな気分に陥るのかを疑似体験できる。報われない努力、無理解、どうしようもない断絶を前にした時の圧倒的な絶望。ほぼほぼ可能性無いんだろうけどもしかしたらあるかもしれないっていうのはつくづく厄介だ。幽霊の正体見たり、じゃないけどホラー映画でも怪しい暗がりが映ってるシーンの方が霊が現れている時より怖かったりするし。
otom

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4.5
神の沈黙に心折れる話と言えば、やっぱりカラマーゾフの兄弟を思い出してしまう訳ではありますが、この作品も苦悩に満ち溢れている。神への憤りが題材だとは思うのだけれども、牧師が核心に辿り着いた時の光は余りにも優しく、人間の心変わりさえも許していると云う様な表現にさえ見える。ベルイマンに詳しくないのでどうかは分からないけれども。悩める仔羊は見た方が良い気がする。良作。
宗教とか神とかぶっちゃけどうでもいいと思っているせいか毎度見てすぐ話の内容とか忘れてしまうのだけど、教会とか冬の村の風景はその侘しさと美しさでいつまでも心に残る。

会話が中心になってもフェイセズや裁かるるジャンヌみたくじっくり寄りの絵を映しているのが絵画的で心地良く、しかも手紙のシーンでイングリット・チューリンがひたすら内容をカメラ目線で読む姿を長々と映すような面白い試みが行われているのも良い。

ベルイマン作品の映像は厳粛な趣だけでなく実験性に富んだ面もあるのが素晴らしい。

それにしてもモノクロで映した枯れ木ってどうしてああも儚げで不気味な存在感を放つのだろうか。
liverbird

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3.8
かなり考える内容の作品で、80分だけどヘトヘトになりました、、脚本的な面で少し参考に覚えておきたい作品!!(でも宗教色は出さずに)
こういうテーマを、教会を舞台にしてやるから面白かった。神の存在と愛の存在について、そして人が生きる意味を、究極の方法で見せられた気分。勉強してからまた観たい。
素晴らしい構図がいくつかあって満足。信仰なしで生きるには現実は辛すぎる。けれど、信仰を持ったところで辛さが和らぐわけじゃない。どんなに祈っても、神は不幸を取り除いてはくれない。むしろ神を信じている分、余計に理不尽さが募るだろう。そして一度持ってしまった信仰は、二度と捨て去ることができない。神の存在を忘れることはできないからだ。たとえ否定しても、神は不在という形で人間について回る。本作のつらみは、神の沈黙という以上に、神を捨てきれないことの苦しさなのではないか。しつこく言い寄ってくる女性へぶつけられた司祭の言葉は、どこまでもついてくる神へのいら立ちのようにも聞こえる。
kkmovoftd

kkmovoftdの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

誰も神を信じていない教会。
ヨーナスを帰した後でトーマスに差した後光は?「神よ何故見捨てたもうたか」とは?
全てを受け入れて信じた女教師がとても美しかった。結局は何を信じるかではなく、信じるという姿勢なのだと思う。
何も消化できていないため、しばらくはこの映画について考えることになりそう。
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