冬の光の作品情報・感想・評価

「冬の光」に投稿された感想・評価

yyy

yyyの感想・評価

5.0
逆光の中に浮かび上がる女性の白い輪郭と懺悔の言葉で微かに動く口元が美しすぎて二万回ぐらい再生しました
ち

ちの感想・評価

4.5
ベルイマンのモノクローム作品の中でも特に構図、もしくは構成的に洗練されているように思えます。ですからそれを叶えるためにカメラはパンしたりズームしたりと結構動きますね。光の輪郭で浮かび上がる女の顔や、多くのカットにおいて牧師の纏うスータンが画面で一番黒い部分になっているのも面白いかなと思いました。

最後の女の貴方のために祈ろう、というところはいいですね。愛は受け入れる入れないとかではなくてただそこにあってそして無償なんですね。そしてそれは神もそうである、と。

自分の撮ってる短編のことばかり考えてて、全然映画見れてなかったんですがベルイマンの特集もそろそろどこかでやることですしやっぱりいいですね映画は。見てよかった
人生に意味はあるのか?神の救いなどあるのか?
それでも真実を信じ生きる
ハマオ

ハマオの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

イングマール・ベルイマンによる神の沈黙三部作の一つ。
俳優の顔を魅力的に捉える事に意義を持つベルイマンだが、本作も撮影監督スヴェン・ニクヴィストのテクニックを駆使して魅力的に俳優たちのシーンを捉えている。
一応、水と教会を描いた魅力的な風景や構図などを用いたシーンもある。
この映画は教会内の人間関係を中心に静かに展開していくが、ベルイマンらしく人間関係は苛烈そのもの。
冷戦の時代を生きて原爆に不安を持つ漁師や、妻の死後神を信じていない牧師、牧師と交際しているがそんな彼に不信感を持つマルタの三人を中心に展開していく。
牧師に対して自分を愛していない、神を信じていないと突きつけるマルタ、吹っ切れてそのまま彼女に自分が突きつけた言葉を返す牧師、それでも彼を愛するマルタと彼女が愛おしい。
だが、悩みを打ち明けて納得したい漁師は牧師の悩みを吹っ切るために人生に意味などないと突きつけられて自殺する事になったのは不憫だと思う。
ベルイマンらしく台詞にしてメタファーや作品のテーマを話す彼らしい作品であるため、分かりやすい方に入る作品だと考える。
牧師とマルタの人間関係に迷いを振り切り全てを解放した時や本音で話し続ける事の残酷さや苦さ、それでも生きていく愛おしさを感じられて本当に良い。
ベルイマン作品の中でも自分の中で突き刺さった作品です。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
ほとんど一年半ぶりに鑑賞。冬に見るのもいいが暖かい時期に見ても身が引き締まる。

話の内容やそこで話されたことなど全くと言っていいほど覚えていなかったのに、やけにシーンやカットの映像は頭にこびりついていて、88分という短い映画ながら強烈に記憶している場面が本当に多くてびっくりした。見る前から「こんな場面から始まって〜」とか見ている時に「こんな場面あったな」と考えながら鑑賞していた。

ベルイマンの映画ってあんまりいいやつ出てこないよな、みんなどこか人間らしい醜い側面を持っていて見ている自分たちも「なんやこいつ」と思いつつ自分にも思い当たる節があったり。人間描写上手い。
この牧師も神を信じてないのはまだ許せるとして、めっちゃ偏屈性格悪ジジイ〜〜自分を愛して良くしてくれる女に向かって冷たくするわダメ出しするわ…ひでえ…でも全部は拒まずに自分が弱ってる時にはハグしてもらったり、ずるい男。
女もまあ押し付けがましいというか独りよがりな愛。なーがいラブレター書いたり一方的に会いに来まくって差し入れして…重いしうるさい。
教会のピアノの人はなんか悪魔のような意地悪男だし、1人で落ち込んで自殺しちゃう男もいるし……振り返って見るとろくな奴が出てこないな笑

でも、だからこそ神と人間の乖離がよく分かる。「神聖」な神と俗物的な人間、私たち。これほどかけ離れていて違うものがあるだろうか…?何故私たちは祈るのか、どこに向かって祈っているのか、「神」がいるとしたらなぜずっと黙ったままなのか、、、
ちょっとイジワルというか人間の心の汚い部分や闇をえぐり出して描く監督好きだな、ウディアレンもスサンネビアもブレッソンも、そしてもちろんベルイマン大好き

超超長回しでイングリッドチューリンが喋るシーン、あんまりにも瞬きしないんでゾッとした
グンナールビョルンストランドおじ様は、私のすごく好みの顔なんだけど(この偏屈そうな意地悪そうな顔がたまらん)誰かの夫役も誰かの子分役もチャラ男役もいいけどやっぱこの意地悪牧師サイコー
あと、この時のマックスフォンシドー顔の下半分細長すぎだろ!なんか元気ないし頼りないし…「第七の封印」のシドー様どこいったの!?
takashi

takashiの感想・評価

4.0
神を信じられなくなった神父の内省と苦悩。
音楽もなく、ひたすらに暗い作品なんだけど何か気になる作品。

人の顔、表情にフューチャーする場面が多く、表情から物語を展開させていく見せ方は見入ってしまう。

ショットはとても素晴らしいです。ラストも。
「イングマール・ベルイマン監督 ≪神の沈黙≫三部作 ~その2~」と位置付けられている『冬の光』は、これまたベルイマン監督の傑作のひとつ。

この映画の原題は『聖餐式出席者たち』であるが、ベルイマンが「この作品で最も苦労したのは光線の扱い方だ」と話しているように、邦題の『冬の光』は非常に良いタイトルであると思う。
 
冒頭と終盤で教会牧師の姿を見る印象が、崇高感から俗世的にガラリと一変してしまうのは、途中の物語を知る/知らないの違いからだが、牧師自身が「神を信じていない」というのを見てしまうと牧師を見る目も変わってしまう。

このあたりが、この映画が「教会での物語」→「教会の外の物語」→「教会」について上手く描写して上手く語っている証明ではなかろうか。素晴らしきベルイマンの手腕。

教会の牧師室で、牧師トーマス(グンナル・ビョーンストランド)に向って彼を慕うマッタ(イングリッド・チューリン)が、「どうしたの?トーマス」と尋ねるとトーマスは「神の沈黙だ」と応えるがマッタは「神の沈黙なんてバカバカしい。もともと神なんて居やしないのに…」という件では、マッタが神の不在を主張しているように見える。

マッタがトーマスに宛てた告白手紙を、トーマスが読むシーンでは、「トーマスが手紙を読む場面」→「マッタが正面向いて手紙内容を語る場面」→「手紙内容が過去の出来事(包帯を外す件)に至っては、更に過去の映像」となるあたりの「入れ子的な構造」が面白い。

記載するとキリが無いほど、素晴らしい物語・映像で構成されたイングマール・ベルイマン監督の傑作である。
世界的巨匠のベルイマン監督が手掛けた「神の沈黙三部作」の一つです。「沈黙」「鏡の中にあるが如く」よりも本作が一番神の沈黙という言葉に合ってると思います。
主人公である牧師トマスが聖職者でありながら無神論者なんですから、非常に分かりやすいのが本作の特徴でもあります。
信者から様々な救いの相談を受けるのですが、牧師そのものに問題があるわけですから話になりません(笑)そして妻が亡くなってるから不倫ではないものの、秘密裡にマルタと交際をする描写が出てきました。宗教なんか無意味だと言わんばかりに…。
ベルイマン作品の中では理解しやすい作品だとは思います。逆に深みがないとは言えなくはありません。ただwikiなどで調べたところ、フィンランド国民の宗教感を素直に映し出した作品であるらしいです。リアリズムという点は否定はできないですね…。
この頃の映画って、気のせいか、キリスト教をはじめとすと信仰心を揶揄する内容の作品が多い気がする。本作品もそんな感じ。世界的に、この頃は信仰心に懐疑的な風潮があったのであろうか?でもこれ、「神の沈黙」三部作のうちの一つだったのか。
まあしかし、あのような愛はややウザイかもしれないな(笑)。
1000

1000の感想・評価

3.0
よくわからんオッサンが、よくわからんことで悩んでた!🤦‍♂️🌨
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