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人生はビギナーズのbibooのネタバレレビュー・内容・結末

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

泣きたい気持ちにも、あったかいお湯に浸かってる気持ちにもなる。とにかくマイクミルズの作品は優しくて癒される。

癌の腫瘍の大きさや遺灰の入れ物の大きさとかを、わかりやすい身の回りのもので例えた時に、25セント硬貨とかピーナッツバターの瓶の写真がシーンにカットインしてきたり、アートディレクションというか編集がかわいい。
あと、さりげなくLGBTQとユダヤ系の立場や歴史も知れる。

世間体を気にして嘘で取り繕ったりもしたけれど、”自分”はいつでも始められる。オリヴァーは良い意味で親っぽくない両親に囲まれて、自我を忘れない2人に育てられたんだなと。そんな彼だからてらいなくしれっと両親のアイデンティティを話したし、だからミステリアスなアナは自分と比較して泣いたり逃げてしまったりしたのかな。
人生はhappy sad。相手が幸せでいてくれたかはわからない。だけど、悲しいけど幸せも見つけられた。そんな気持ちになる映画。
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