Scarborough

人生はビギナーズのScarboroughのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
3.9
対照的な父(ハル)と息子(オリヴァー)の物語。
「孤独」と「愛情」、「今」と「過去」それから「この先」の物語。
1人なわけじゃない、友人や家族や恋人もいる、けど、なんだろう、えもいわれぬ寂しさをふと感じた時、観てほしい作品。

複数の時間軸が存在していて、混乱しないかと言われれば、しないとは言い切れないけれど、不思議とその切り替わりに心地よさすら感じるのは、まるで、自分自身がオリヴァーの視点に立って、父との時間を思い返して反芻しているかのような感覚にさせるからかも。
いつだって、「今」を生きている人の内には、「あの時」や「あの頃」が存在していて、それをきれいに描き出している作品だった。

アーサー(わんちゃん)の演技、素晴らしかった…。
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