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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のmoviefrogのレビュー・感想・評価

3.1
前作「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」の翌年製作の今作で、またもや前作の全否定。積み上げたプロット全消滅作戦(笑)。しかも「エメリッヒ版ゴジラ」まで「アメリカに出たのはゴジラに似てるけどゴジラじゃない」って登場人物に言わせてて笑ってしまった。まあ確かにそうなんだけど、それ言っちゃダメでしょう。

ということで、今回は「1954年以降ゴジラが現れていない世界」という設定で話が進む。古い書物『護国聖獣伝記』に書かれた聖獣が日本各地で覚醒、45年ぶりに襲ってきたゴジラから日本の自然を守るために戦う、というのが大筋。

大筋はいいんだけど、あまり自分にはフィットしないと感じる点が多い。『護国聖獣伝記』を書いた老人が実は霊体だった的な伝奇的要素はゴジラ映画に要らないと思うし、モスラはインファント島の守護神であってほしい。キングギドラは禍々しさが魅力であって聖獣になると魅力半減。

そして一番にウーンと思うのは、俳優の演技。軍人らしさ、テレビマンらしさ、サイエンスライターらしさ、これを出すには演技力が必要だと思うんだけど、なぜ演技ができる俳優を主役級に起用しないんだろう。

ただし、今回のゴジラの白目はいい。背びれも大きすぎず小さすぎずでこれもまたよし。結局、ゴジラが出ていれば何でもいい節操のない自分に気が付いた今回の映画鑑賞。「シン・ゴジラ」まであと3本。
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