『幽幻道士 キョンシーズ』等、沢山の派生作に繋がるキョンシーものの原点（パクリ元）ホラー功夫アクションコメディだが、本作のモンスターはキョンシーだけでなく道士の弟子の一人が情を移した女の幽霊に取り憑かれて一夜を共にし骨抜きにされ、最終的には互いを思って離別するといった大人向けの悲恋テイストにもなっている。この路線は後に『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』で継がれる流れになるのかな。道士師弟のコンビネーションや、二階から落下して構造物ぶち壊したり丸太ぶん回すようなコミカルかつしっちゃかめっちゃか豪快なバトルは楽しいが、いかんせんキョンシーが強すぎて勝利条件が見えなくて話の方向性が分からずグダる（最終的に万策尽きて死体を燃やすしかない）というのが難点で、おフダを貼るなりして封印、という話の決着点が分かりやすい後年の作品にファンタジーとしてのエンタメ性は譲る所。
