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カラマリ・ユニオンのTheCharacterのレビュー・感想・評価

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)
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ポスターを見つつ『こんなシーンあったっけ』と思ったら普通にあった。記憶ってあてにならない。"イカ墨同盟"ってなんだよ。イカ墨食べたくなるな。買ってこようかな。

マッティ、会いたかったぜ。やはり、ほんのり薫らせる三枚目感が堪らない。寂しいね。そしてイツメンがいてくれるのはやっぱ嬉しい。野郎が集まるだけで画面が煙い。冷水?酒じゃなくて?珈琲は?如実に金無し。"同盟"の割に点でバラバラに行動するのが意外。そのことで様々なシチュエーションが描きやすいわけだが、チームプレイさえできていれば、また違った結末があったのかもしれない。まあ別にいいんだけど。

持ち味は発揮しつつ、ミニマムな美学を追求する以前の作品といった趣きが新鮮。ハイテンポな進行と、空白を埋めるように流れる音楽。意外なカメラワーク。全体の時間が短くも長くもない場合、割と詰め込む傾向はあるものの、この勢いはやはり初期ならではか。作りつつ、今後のトライについて思い巡らせていたことは想像に難くない。女性が出てくると大抵急展開。

理想郷はいつも遠い。命は死ななきゃ安い。ロックでブチアゲ。人生は棒に振ってなんぼ。だって俺たちはワルだから。

フランク。
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