みちゃまる

カラマリ・ユニオンのみちゃまるのレビュー・感想・評価

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)
3.6
エイラへの道中、1人また1人とフランクが脱落していく。いとも簡単に命を落とし、街の人は気にする様子はない。
貧困に喘ぎ、時には犯罪にも加担し、たどり着く先に楽園はあるのか?目先の甘い言葉に踊らされていないか?よく分からないストーリーに見えるけど実は様々な問題を内包しているのでは。
人との繋がりが希薄化し、フランクが1人死んだってみんな素通り。
1985年の作品だけど、現代社会も同じような課題を抱えているのではないかと思う。そんな社会に対する、アキ・カウリスマキ流の皮肉なのかもしれない。
モノクロ映像と音楽もマッチしていて、1カット1カットが美しい。
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