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処女の泉のmmmkのネタバレレビュー・内容・結末

処女の泉(1960年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

テレビだと痛ましく報道され、世間から憤りの声を上げられそうな話が、映画と名だたる監督によって美化されているように思える。なんとも滑稽だ。

なんでも神秘的に捉えればいいってものじゃない。彼女が殺されたのも平等と善の、キリスト教精神によるのではないか。
なら、原因と結果があるにすぎない。

娘を殺されてもなお、神に語りかけ、信仰を貫こうする父親はなんとも悲しい。
泉が湧いたのは、彼のその信仰心ゆえかもしれない。

息を殺すような場面の演出は見事だった。
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