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仮面/ペルソナのmmmkのネタバレレビュー・内容・結末

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

そこに愛はあるのか?
真実は内側にあるのか、外側にあるのか

正直彼女たちは実在するかとか、どちらが実在するかとか、どうでもいい
私たち観客にとって彼女たちは実在する
まさに映画が映画であることに開き直った映画。
私たちは観ること、きくことしかできない
要は沈黙するしかない
そこに真実味はあるのか?
何を信じればいいのか?
何が起こっているのか?
どうしてそうなったのか?

人生や作品、仕事、関係性は、結局のところ個人的にならざるを得ない

関わる世界は完全に個人的なのに、
いつしか他人のために、という苦痛にすり替わる
「世間のひと」という遠い存在のために
肩書きを保つという重さ
自らの滑稽さ。

ほんとうにしたいことってなに
ほんとうにしたいことをするほど
わたしが奪われる

全てが虚構ならそこに愛はあるのか?
感情や性欲はその人のものか
愛は形がつくるのか
関わりのなかでつくられるのか
真剣さと、不真面目さと、
言葉の重さと軽さと。

一方的な愛。
どちらの個人が認められるか?
どちらの肩書きが求められているのか?

女優、母親、妻、おんな、病人、、

「中身は誰でもよい」

目的のない、過程のあやふやなものたちは一体どこにいきつくのか?
どうやって苦痛から抜け出せばよいのか。
貫くしかないのか。

いや、それはそれ自体でしかありえない
孤独。無。

全てのものが循環している。
私たちは語るに値する言葉を持つのか
協力して遊ぶしかない
mmmk

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