りょうすけ

処女の泉のりょうすけのネタバレレビュー・内容・結末

処女の泉(1960年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

邦題:処女の泉
原題:Jungfrukällan
制作年:1960年
監督:イングマール・ベルイマン
キャスト:マックス・フォン・シドー
上映時間:89分
鑑賞方法:TSUATAYAレンタル(220円+郵便返却代)
メモ:
ベルイマンがオスカーで外国語賞を受賞した作品。個人的にベルイマン映画で暫定一位の作品。本作も「神の沈黙」を題材にした作品だが他の作品より「沈黙」の度合いがわかりやすい。

神は敬虔なクリスチャンの少女が辱められ森に捨てられたことを沈黙した。父親は犯人を殺め神の家である教会を建てることを約束した。それでもなお神は沈黙し続けるのか。

少女の遺体を運ぶ際に流れ出た湧水。これがタイトル「処女の泉」の正体。そこから湧き出たのは「神」の返答としての「聖水」なのだろうか。だとしたらこの作品では神は「沈黙」しかなかったということなのだろうか。

クリスチャンにとってあのラストがどのようなものなのかすごく興味深い。

ちなみに全く知らなかったがこの映画は「聖金曜日」に起きたことらしい(序盤で触れている)が、これはイースター前の金曜日のことらしい。宗教を描いた映画を観るにはやっぱり勉強が必要だ。
りょうすけ

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