とらびす

処女の泉のとらびすのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
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イングルマン ベルイマン生誕100年祭ということで。
今まで存在は知ってたものの、ノータッチだったし、この機会にって事で観戦決定。

凄い。パーフェクト。
ほんと、ほとり座さんには感謝しきれねーなー。今度ビール券でもあげようかな(笑)

映像美(とくに、レイプというシーンを生々しく撮って、直後、粉雪が舞う中、少年が体育座りで佇んでいる綺麗な映像が印象的)。だけじゃないけどね。
観客を飽きさせないストーリーテリング、個性的なキャラ設定。
そして、性と暴力。信仰。喪失と再生。ぎゅーっと詰め込んだ物語。まさに、限りなく人間を探求する物語。

古今東西、様々な映画作家が影響を受けたと聞いてるけど、ほんと、教科書的作家なんだろうね、ベルイマンって人は。

あ、俺、2.3年前までベイルマンって呼んでた(笑)ツッコまれて恥ずかしかったなー、、、笑

あ、でも気になるのがね、上映後、つるっ禿げの紳士と店員さんとの会話が気になって。
「なんか、ベルイマンらしくなかったねー。森の中って設定はよかったけど、それは(羅生門)が、、、どーのこーの」って話してて。店員さんは「そうですね、分かりやすい方の作品かもしれませんね」って。

せっかくの興奮が、一気に下がっちゃった感じだったけど(笑)
まぁ、初めてのベルイマン作品、初級編から初められたのは、ラッキーだったと受け止めておきましょう(笑)
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