ダイヤモンド

ブロンテ姉妹のダイヤモンドのレビュー・感想・評価

ブロンテ姉妹(1979年製作の映画)
3.0
19世紀イギリスの女流小説家ブロンテ三姉妹の半生の映画。

ヴァクトリア朝の時代相、行き過ぎた節度や過剰な上品さ、偽善等の下で抑圧された女性の情熱を描く。それはブロンテ姉妹の小説さながらなのでしょう(嵐が丘 しか読んだこと、ないけど)。

この映画では次の時代の訪れを感じさせようとしているのか、女性より男性が脆弱であったり(ブランウェル)、もしくは時代を特徴付けている”不自由さ”(ロビンソン)が見られる。

この映画の魅力の一つは、舞台となっているアイルランドの荒涼とした風景にもある(個人的にヨーロッパ北部のこのような風景を舞台にした映画は好きです)。
 
三姉妹の配役も良いです。長女マリー・フランス=ピジェ、次女アジャーニ、三女ユペール。みなぴったりです(一番の贔屓は実はユペールだけど、彼女の魅力が発揮されるのはもう少し年を経てから)。