ツタヤ

Vフォー・ヴェンデッタのツタヤのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.4
「マトリックス」シリーズの最後の方がもう難解すぎて訳の分からない状態だったので、同じウォシャウスキー兄弟が脚本を手がけたこの作品も心配していたのですが、思っていた以上にストーリーは明快で観やすかった。(台詞まわしは哲学的で字幕を読むのに多少てこずりましたが…)

言論・思想統制下にある近未来のイギリスに突如現れたこの自らを”V”と名乗る謎の男。ナイフ一つで相手をバッタバッタとなぎ倒し、相手に「なぜ死なない?」と問われれば「仮面の下にあるのは理念だからだ。理念は死なない。」などと格好よろしい台詞で切り返す。映画界にまた新たなヒーローの出現です。それでも、理念を語るには少々おふざけが過ぎる仮面にも感じる・・理念を語って相手に伝わるような格好かよと。その胡散臭い髭、その桃色に染まった頬。完全に笑いに特化した仮面です。(笑)

そしてこの映画一番の注目はやっぱりナタリー・ポートマンの頭にバリカンを入れる場面でしょう。撮り直しのきかないシーンだけに見ているこちらがなぜだかハラハラさせられる。ただ、冷静に振り返ればあんな拷問をする必要があったのか疑問も残りますね。あそこは話の展開どうこうでなく、ただナタリー・ポートマンを坊主頭にすることだけを目的としたシーンだったような気がしてなりません。

最後はちょっと感動したのでスコア3.4くらい。
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