yoshiya

ロスト・チルドレンのyoshiyaのレビュー・感想・評価

ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)
3.7
This is “Jean-Pierre Jeunet's world”.


まさに、この作品は、彼の世界そのものです。

苦しいまでに強烈な個性を持つ、ジャン=ピエール・ジュネ監督。

『アメリ』で強制的にファンにさせられ、『ロング・エンゲージメント』の落ち着いた、大人な雰囲気に魅了され、『ミック・マック』の強烈な個性によってノックアウト寸前になっていた僕を、見事病院送りにしてくれたのがこの作品です。


『ロスト・チルドレン』。


一言で言えば、

“濃厚な映画”

です。

まさに、濃厚。

強烈にディープな世界。



『ミック・マック』?
いえいえ、そんなものではありません。この作品は、よりハードで、コアで、そしてディープです。

〈ディープ・ディープ・ディープ〉。

ああ、この方がより適切な表現かもしれませんね。


本当ですよ。冗談じゃなくって。だって、あまりのディープさに、途中で一度停止させて休憩しちゃったくらいですから。


それくらい、とっても、とっても、濃厚な映画なのです。


疲れている時や、明るくなりたい時、爽やかな気分になりたい時には、決して観ないでください。

独特の世界観に飲み込まれて、気持ちが悪くなってしまう恐れがありますから。本当の話。

だけど、時々ありますよね、「ジャン・ピエール=ジュネ監督の強烈で濃厚な世界観に溺れてみたいなぁ」って感じること。

ありませんか?











ありますよね。

そんな時には、是非、挑戦してみてください。

ディープで濃厚でノックアウトを超えて病院送りにさせてしまう映画、『ロスト・チルドレン』を。

きっとあなたもノックアウトされちゃうと思いますよ。マジな話。














あるいはノックアウトを超えて?
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