パケ猫パケたん

巨星ジーグフェルドのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

巨星ジーグフェルド(1936年製作の映画)
4.1

【結果、長文にナッタぉ o(^o^)o】

やっぱ睡眠管理がムズいので、最近、深夜のNHKで、『映像の世紀 バタフライエフェクト 世界大恐慌』を観たよ、傑作ドキュメンタリーだった
世界大恐慌(1929~1933頃)

上記、ドキュメンタリーに、小説家フィッツ・ジェラルドと共に、ブロードウェイの大興行師ジークフェルドが紹介されていたので、積ん読DVDしていた、本円盤🥏を取り出して鑑賞🎵 巨大舞台装置に、度肝を抜かれたよ、これも傑作っっ


『巨星ジーグフェルド』 (1936)
モノクロ  🇺🇸アメリカ映画
  アカデミー賞作品賞
  アカデミー賞主演女優賞 受賞

監督 ロバート・Z・レナード
原作・脚本 ウィリアム・マクガイア
美術・装置 セドリック・ギボンズ他
音楽 ウォルター・ドナルドソン他
撮影 オリバー・マーシュ
   ジョージ・フォルシー

主演 ウィリアム・パウエル(巨星🌟役)
   ルイーゼ・ライナー(女優賞)
   マーナ・ロイ
   ヴァージニア・ブルース


実在の天才的舞台興行師の生涯を描く

 フローレンツ・ジーグフェルドjr
 (1867~1932)

美女集団「ジーグフェルド・
 フォーリーズ」💃💃💃💃💃💃💃
 が有名


アメリカの興行師だと
『グレーテスト・ショーマン』(2017)
で扱われた、P・T ・バーナムが有名だけれど、バーナムはサーカス🎪をほっぽり出して、女優を追いかけ回したロクデナシ⁉️なのだが、ジーグフェルドはまだ真人間だったように思う🎵

まぁ、めっちゃ女好き😍なのは、同じなのだが、ジーグフェルドは舞台をほっぽり出したりはしない。寧ろ、舞台芸術🎨の追究者だよね、凄い舞台装置


この映画📽️は、ジーグフェルドの舞台を再現しているので、そのスケールの大きさと発想の豊かさに度肝を抜かれたよ


舞台その一

舞台には巨大な白いウェディング・ケーキみたいなのが置いてある。舞台の上部からは、巨大な絹のカーテンが吊り下げられている。徐々に開いて行く。その肌触り。カメラは階段状の白いケーキに寄る。ケーキの袖には、白い衣装を着けたセクシーな美女が踊っている。更にケーキの端には、指揮者と楽団が演奏していて優雅。
カメラは回転しながら、巨大ケーキの周りを上昇して行く。美女・美女・美女たちが脚線美を顕にしながらも、ケーキのの上で踊り、或いはキレイなポーズを取っている✨✨

ケーキの頂上には、イチゴじゃなくて、マレーネ・ディートリッヒ似のスレンダー美人(バージニア・ブルース)が立っている✨✨

(ディートリッヒと云えば、オイラ大学時代に憧れだった女教師たん👩✨👄に、似ていたので、あ~ここにも出ておられるんだって、オイラ、画面に向かってお辞儀したよ🐱🎵🎵)


舞台その二

ほとんどの方が、その意味を気づいていないみたいな~😹

新婚生活の夜💏なのか、盛装した男と女十組ほどが、ベッドの上で寄り添っている。舞台上部からはやはり、絹のカーテンが艶やかに垂れ下がっている。新婚カップルたちは何故か巨大引き出しの上に、立っている。鏡の間でもある。いつの間にかその、巨大引き出しが前後に激しく、動き出す。
引き出しの上の美女たちは、バランス良く踊っている🎵 旨いダンサーたち💃💃💃💃💃💃💃💃💃 これって、ピストン運動の暗喩なの⁉️などとオイラは
ざわめく😻😻 このエロさって、ボブ・フォッシー作品にも通じるよね~などと、連想していたら、踊りは終わって、新婚の女たち❓がしどけなく、さまざまなポーズで、ベッドの上で放心している😻 やっぱ、モダンで、エロ過ぎるナンバーだよ🎵


舞台その三

メリークリスマス🎅って、ジーグフェルドは実の娘にプレゼント✨🎁✨を一杯に渡す。様々なお人形🎵

お人形たちは、サーカス🎪の団員となって舞台の上に立っている。フェリーニ作品の様な哀愁が滲み出る。同時にメタ的な演出🎵

サーカスの人形みたいな団員たちは、舞台で踊っているのだが、どこかから声が、「ここは、ジーグフェルド・フォーリーズですよ~👱‍♀️📢」

さて、例の白装束の美女集団💃💃💃💃💃💃💃💃💃💃が舞台の奥から沸いて来て、サーカス団員たちを蹴散らす。ラインダンスの嵐、脚線美の嵐😻😻😻

クリスマス🎅🎄なので、コリー犬🐶みたいな大型犬たちが舞台にいる。なんとお利口にお座りしている。正にワンコの頭上で、ラインダンスをしている、エロい😻おみ脚の乱舞に噛みつかないよ、偉いよワンコたち🐕🐕🐕🐕🐕🎵

更に奥からは、黒装束の美女軍団たちが
ラインダンスに加わる。やっぱ、黒のストッキングって脚線美🎵最高だよね👌 オイラ🐱、眼福過ぎたよ😻😻🌈🎵


宝塚も真っ青😱な豪華舞台だぉ🐱💓


さて、ジーグフェルドが、お目目👁️👁️ぱっちりの美女、ルイーゼ・ライナーたん👱‍♀️✨に牛乳風呂を、毎回プレゼントするのはビックリ👀‼️したよ~
ここ由来だったのか、伝説の牛乳風呂って🐱 お肌ツルツルに成りそうだよ
ね😻🎵

オイラ🐱も、天海祐希たん👩✨に、牛乳風呂🥛🛀🚿プレゼント✨🎁✨したいニャン🐱🎵⁉️ 
あぁムリムリ

パケたん、割りと一途ですo(^o^)o⤴️


【ひとまず、休憩☕😌💕します🐱🎵】
   ⬇️
【さて、一日後】


●ジーグフェルド

舞台を観れば判るとおり、彼は舞台芸術の天才である

彼の父親は、シカゴで音楽学校を経営している。だから、ジーグフェルドは音楽の素養も豊富で、芸術的な品の良さもあったのだろう

ジーグフェルドは舞台の鬼であり、「ジーグフェルド・フォーリーズ」で稼いだカネを、ほとんど、次の公演の舞台装置や衣装などに費やしてしまう、美の探求家である

同時に、稀代の好色家であり、また家庭も愛している。仕事の鬼なので、他で悪戯過ぎても憎めない存在である。まるで、ボブ・フォッシー、『オール・ザット・ジャズ』の主人公、ギディオンそのもの、ブロードウェイでは一種の典型的な生き方なのであろう

同時に、ジーグフェルドは、湯水の様にカネを使い、またリスクを愛する。株取引にも熱中する。レバレッジを効かせて信用取引まで手を出す

1929年、ニューヨーク取引所で、ブラック・マンデー、株価💹大暴落が始まる。株の信用取引をしていたジーグフェルドは、財産の殆どを失ってしまう

ジーグフェルドの生き方は、資本主義の象徴足り得る。すこぶるアイデアマンであり、富を築く。更にそのカネにものを云わせて、有力な女優やダンサーたちを引き抜く。更に、その権威で部下たちの(ここでは性的な)搾取を行う

現代にも全く通じる、カネの論理、資本主義の論理と、その崩壊

没落したジーグフェルドは、病床で薔薇の花🌹を掴んでいる。それは、美の象徴、栄光の残映、或いは、女性への執着であろう。そして、ジーグフェルドは、潰えてしまい、薔薇の花🌹は儚くも、床にゆっくりと落下する。

如何にも映画📽️的でエモーショナルなシーンであった。「薔薇の秘密」


●ファデリコ・フェリーニ

『巨星ジーグフェルド』はフェリーニの諸作品を想起させる

まず、見世物小屋時代の怪力男は、まるで『道』のザンパノではないか、そして無垢な花嫁、アンナ(ルイーゼ・ライナー)は、やはり、ジェルソミーナの涙と呼応する

巨大予算で作る、ある個人の伝記的な作品なので、『8 1/2』に近い。そして、自滅的な描写も

女、女、女と美女だらけの世界と、螺旋状の階段、そこから滑り落ちて行くところは、正に『女の都』

舞台に立つ道化師と、その哀愁は『フェリーニの道化師』

性的生活に費やした人生の虚妄と死の恐怖は、『カサノバ』

そして、ミュージカル・オマージュとしての『ジンジャーとフレッド』

意外なところで、フェリーニの創造の、大いなる水源を見つけた気がして、オイラ🐱の魂が震えた


●オーソン・ウェルズ

同時に、オーソン・ウェルズ的なタフな
感覚も察知したよ

まず、ジーグフェルドという謎めいた巨人の実像に迫ってくるところは、『市民ケーン』みたいな迫力

鏡などを巧く使って、遠近両方に焦点を合わせるパン・フォーカス的なところ。
歌の才能の無い愛人の女優を、引き立てようとする強引な姿。そして、舞台その一の長回しによるスリリングな描写。
薔薇の花🌹を落とすスローモーションな映像(ガラスの中の雪)。これらは、全て、『市民ケーン』に影響を与えているのでは

窓のスリットから、縞模様の光が人物たちに当たる描写は、まるで『審判』

鏡の間の幻惑的な描写は、『上海から来た女』を彷彿とさせて、映画そのものである‼️


(そして、マレーネ・ディートリッヒ(=似)を愛人💏⁉️として、『アーカディン/秘密調査報告書』(1955)、『黒い罠』(1958)に出演させるところは、羨ましいぜ🤤🤤🤤、オーソン・ウェルズさんよ ク~~~~ 
🐱📢 ディートリッヒ👱‍♀️✨とディートリッヒ似先生👩✨たんは、永遠だぉ o(^o^)o💋🎵)



2022年鑑賞 181本目

【製作年とか、後で追記します🐱】