重病の友人を見舞いに来た1組の夫婦。その時に妻の中で心が揺れ動き、夫婦関係に陰りが見え始める物語。
まずタイトルですが「夜」。勘弁してほしいですね。検索しにくさ最強レベル。夜って単語ついた映画が片っ端からヒットしてしまう始末。もう少しワードが欲しかった気がします。
この映画面白いか？と言われたら正直そうでもありません。全編どこか辛気臭いし、時間も長いし、大体想定していた作風ですが、人によっては退屈極まりない感じ。疲れている時に鑑賞したら間違いなく寝てしまうでしょう。
それでもイタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニと、フランスの名女優ジャンヌ・モローの2人が繰り出す大人の演技に、ミケランジェロ・アントニオーニ監督のセンスの塊である映像表現にはずっと注目していました。
モノクロですが下手にカラーにするよりも、美しさを感じる映像に見入っていた時もありましたし、随所で流れるジャズの音楽もお洒落。
ストーリー自体そこまで大したものではありませんが、この時代のお洒落な雰囲気を味わいたい方なら多少は楽しめるかもしれません。
