フェリーニの「8 1/2」を基にしたブロードウェイミュージカルを映画化。
監督は「シカゴ」のロブ・マーシャルだし、見渡す限りのスター女優が歌って踊る。
しかしこういうスターばかりの映画はあまり面白くないという定説がある。
確かにこれ以上ないほど画面はゴージャスで華やかだが、物語自体は至って空虚。
天才監督がひたすらに悩んでいる姿を写しているだけで、妄想がミュージカル仕立てになるだけの単純な展開。
それと一人一人の女優をじっくり見るよりも、冒頭とエンディングの全員が勢ぞろいする様は圧巻の一言。
だからか余計に物語とミュージカルの分け目が乏しく見えてしまった。