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マルホランド・ドライブのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
3.5

夢と現実🎬

ストーリーは交通事故をきっかけに失った記憶を探す主人公の姿を描いた作品でした。作品は夢と現実が入り組む二つの世界を軸にハリウッドの光と闇・栄光と挫折を描いていました。今作は時間軸や設定が複雑で、夢か現実なのか観る側が困惑します。栄光の時代はベティとして、挫折の時代をリタとして明確な正解が分からない中で描かれているのは流石デイヴィド・リンチ監督だと思いました。夢を見るのは全ての人に与えられた権利ですが、その夢を叶えられるのは一握りの人だけです。栄光と挫折があってこその夢であり、美しいものだけが夢でないというメッセージを感じました。夢を追いかけている人に勧める事は気が引けますが、複雑な世界観やデイヴィド・リンチ好きには堪らない作品でした。
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