羊の群れは丘を登る

汚れた血の羊の群れは丘を登るのレビュー・感想・評価

汚れた血(1986年製作の映画)
3.5
 ハレー彗星が接近のため熱帯夜になる20世紀末のパリは、愛のないセックスで感染するSTBOという疫病が蔓延していた。
 アメリカ女に殺されたジャンの借金返済を引き継いだマルクは、親友ハンスとともに、ある薬品会社のSTBO特効薬を盗む計画を立てる。
 そして、その計画にジャンの息子アレックスを誘い、参加することにる。

 伝染病の設定とかはあまり活かされず、アクションシーンとかもない。四角関係が繰り広げられる疾走感溢れる青春映画。

 ラジオから流れるデヴィッド・ボウイの『Morden Love』とともに、アレックスが街を疾走するシーン。
 このシーンを見てみたいがために、見たようなものだけど。

 額に血が着いたアンナが両手を広げ、まるで飛行機のように滑走路を疾走していくシーンは何を意味しているだろう?
 笑顔だったけど。

 ストーリーの辻褄が合わない部分もあったけど、ところどころのシーンの残像の刻まれている感覚。