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エデンの東のktsnのネタバレレビュー・内容・結末

エデンの東(1954年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひねくれ者だと懸念されまるで一匹狼のようなキャルと
父アダムと同じように聖書を忠実に守り皆から愛される兄アロン。
自分を探し求めて出て行った母は
商売で成功を収めていて一人内緒で会いにゆく。
アダムがレタス農業で失敗した穴埋めをしようと
戦争が始まると物価が上がるのを見越して
豆を商売にひと噛みする。
徴兵委員となって自身の誕生日すら忘れ疲れて帰ってきたアダムを喜ばせようと
レタスで損した分を豆で儲けたお金をプレゼントするも
【戦争で儲けた金】にアダムは激怒する。
婚約者との結婚報告をプレゼントしたマロンと比較され
マロンに死んだはずの母に会わせにいき
マロンは気が狂い自分を傷つけようと自ら志願し徴兵達の汽車に乗る。
アダムはショックから卒中になり下半身不随に。
アロンの恋人に「愛を示して求めてあげてほしい」とかつての自身の過去を元にマダムに願い込み
アダムはキャルに自分の世話を頼む。
他の誰でもない、キャルに。

神聖な場所で育ったアロンは
商売の世界で生きる母に
なぜあそこまで堕落したのだろう。
あれは闇商売だったのかな。

誰しも皆、親に愛されたい。
両親が子に対する愛は
その子供の生涯を決めるほどの力を持つんだとすごく思う作品だった。

前半あんなに愛し合っていた二人なのに
後半になるにつれ、気持ちが揺れ動く恋人に対し
アロンの恋人の名前を呼ぶ声が悲痛で痛かった。

家族に対する反抗、
世の中に対する反抗は
全部愛を求めてるんだ
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