あまのうずめ

ティアーズ・オブ・ザ・サンのあまのうずめのレビュー・感想・評価

3.5
ナイジェリア紛争に火がつき、亡命中のヤクブ将軍の流血クーデターでアズーカ大統領の民主政権は転覆。各国大使館員とその家族はアメリカ空母に避難した。大統領と一家は殺害されたと報じられる。アメリカ海軍特殊部隊のウォーターズ大尉は現地に残る国際救済奉仕団の医師リーナ・ケンドリックを救出する任務に就く。


▶︎ブルース・ウィリス主演、モニカ・ベルッチ共演の戦争アクション映画。

ナイジェリア数十の部族のうち、反乱軍・イスラム教系部族がキリスト教系部族を殲滅しようと武力行使で迫る中、アメリカ人と結婚し米国籍を得たリーナと、希望があれば神父と尼僧2人も一緒に救出せよとの任務。それをリーナは現地民70人とでなければ行かないと言い出す。
ウォーターズ大尉は了承はするも、実のところ大佐からの命令は切り捨てろと言ったはずと察しがつく。

少々ネタバレになるけど軍事介入・内政干渉しないセオリー通りにストーリーは展開します。空母はアメリカ領になるので現地民を乗せると戦争に突入したことになる。それを回避しながら反乱軍と部隊との戦いが行われる。反乱軍の行いが結構エグくて、今作はフィクションでも、こんなケースは実際にあるのだろうと思うと心がヤラレます。

自国民や人道を守るために自命を賭すとはこういうことだと、リーナや現地民を守るための戦いに泣きそうになった。ホント、リスペクトした。

無口な大尉役のブルース・ウィリスがカッコ良かったことやカメラワークの活躍に、見終わって気付くほど物語に入り込んでた。評価があまりよろしくない作品のようですが、軍事の入門編としてもっと認められるべきと個人的に思った作品。