どうがんあくま

グラン・トリノのどうがんあくまのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.3
戦争帰りの堅物クソジジイはなかなか心を開かないし差別的な人間である。
引っ越して来た隣人の少年タオやその家族との交流から段々と心を開き、過去の差別的だった自分と葛藤しながらアジア人を認めていくストーリーは良かった。

現代のBLMやASIAN HATEにも繋がる様な内容でもあり、日本人ではわからない多民族国家あるあるなのかも知れない。

劇中のタオの家族はそりゃけたたましく喋り散らかす辺りはうるさいし嫌にもなるかな。それは日本にいても感じるそれと同じでした。

ガレージにはピカピカに磨かれた旧車グラントリ。
あんな綺麗な車、周りが放っておかないですね。
強かにその車を貰いたい、欲しい、奪いたい…そんな奴らの心は読めているクリントイーストウッドの塩対応は渋くカッコ良かった。

ラストシーンのパフォーマンス、え?ってなるし、めちゃくちゃカッコよかった。
観て損はない映画でした。