このレビューはネタバレを含みます
偏屈で差別的な主人公。
目には目をと出てくるキャラクターみんな差別的で、正直途中まではかなり不安な内容だった。
差別的発言が最後まで無くなるわけじゃないし、差別を前提とした捻ったジョークでのやり取りとかも個人的にはクソ喰らえ。
口が悪いのがイカしてるよな？みたいな空気感は嫌い。
ただ、心を開けなかった人が心を開いて絆を深めていく様は見ていて心地よかったし、決着の付け方も満足のいくものだった。
終盤は暴力で決着させて欲しくないって願い続ける時間だった。
そして同時に、あれ以外の方法はないし答えも見えていたのに、死んで欲しくないって思わされてるからあれ以外の結末を探る時間でもあった。
自分が遺せるものは何なのか、遺さなきゃいけないものは何なのかってのをクレバーに考えるウォルトはめちゃくちゃかっこよかったし、遺したいと思える相手と出会えて本当に良かったなとも思う。
何気に初めてのクリント作品な気がする。
クリント・イーストウッドの見た目めちゃくちゃ好みだ。超かっこいい。
ヒロアカのグラン・トリノの元ネタを知りたいってモチベで観始めたけど、観て良かった。
いい映画だった。
