【※追記あり】
謎の部族により家族や仲間を惨殺された男、コナン少年(シュワルツェネッガー)による復讐劇。
でも何かが変。
この感じはアレに似てる。
そう、フラッシュ・ゴードン。
C級映画に有りがちな大地や崖をウロウロするシーンでかさ増ししつつ、超絶優秀で忠実な弓使い(ただし髪型は変)、後に恋人となるワイルド系金髪美女剣士、東洋系おじいちゃん魔術師との出会いがロードムービー風に描かれる…のはいいけど、とにかく演出がのんびりし過ぎ。もはや牧歌的とすら思えるスピード感。はよ復讐せえや。
加えて時代も場所も民族も不明なごった煮感が理解を阻む。白人、黒人、東洋人、装束もバラバラ、なんだったら象まで出てくるし、ここは一体何処なんだ!! 助けて!!
ロケ地はグランドキャニオンとモンゴルですかね。唐突に海が出てくるしストーンヘンジが生えるし、制作者はきっと何も考えてないね。
更には草間彌生にしか見えない変な髪型の宗教家ジェームズ・アール・ジョーンズ(aka ダース・ベイダーの声)、ちょい役の情けない飲んだくれ王マックス・フォン・シドー(aka ミン皇帝)など、そうか、これはもう「考えるな、感じろ!」の領域ということですね。わかりました。
ただし予算が潤沢だったであろうことは伺える豪華さなので、この愚鈍さに耐えられる人のみ一歩前へお進みください。
(エキストラが500人くらい居そうな巡礼シーンは圧巻)
あ、おねーさん達はやたらスレンダー美女揃いだし、お胸も出るよ。私はもっとムチムチ巨乳がタイプですが。
最後に。ラクダにパンチ食らわせたシュワと監督だけは許せない。昔の映画はこうだから観るの嫌なんだよ。
【※2025.03.18 追記】
大事なことを忘れていた。
今作はヘビ礼賛映画です!! 爬虫類好きのワイ大歓喜。
本物も偽物も大量に出てくるうえSFXの技術も高く、ちゃんと鱗まで再現されている。
余りの斬新さに爆笑してしまった、ラスボス最終兵器(??) の "蛇の矢" は一見の価値あり。
2025.03.15 / BS12トゥエルビ(土曜洋画劇場) / 字幕(英語)