アイスランドの美しい景観の中に時折異次元の演出が挿まれる、かなり独創性の高いというか、はっきり言って変な映画。
電気まみれの生活を享受する、合唱団講師兼ボッチ環境テロリストの女性によるアルミニウム工場への破壊工作が描かれるのだが、ストレートに環境保全を訴えたい訳でも無さそうで評価が難しい。
主人公が何かを決意する度、唐突に3人編成の楽団(チューバ?、ドラム、アコーディオン)が現われテキトーな音楽を奏でては去る。見えているのは視聴者のみという設定。
スマホを盗聴されたく無い人は冷蔵庫に入れると良いらしいよ。鉛が入ってるから? 知らんけど。
同じくアイスランド映画の「隣の影」とは違い肝が冷えるような陰湿さは無いが、閉鎖的で保守的なお国柄に絶句すること請け合い。とりあえず旅行者の兄ちゃんが哀れ。
2019年 / DVD(レンタル) / 字幕(アイスランド語・英語・ウクライナ語・中国語・スペイン語)