この辺までが初期の代表作って位置付けでよろしいんでしょうかね?
前作で確立したモノクロの静的な画作りと登場人物の内面表出を抑制した(文学用語としての)ハードボイルドな語り口を踏襲かつブラッシュアップ。
そして続投となったジョン・ルーリーとトム・ウェイツというミュージシャン2人の自然体演技と佇まいのカッコよろしいことよ。
と言いつつ、一番美味しいとこ持ってってるのは、コメディ要素を一手に担うロベルト・ベニーニかも。
国文専攻だったもんで海外文学は不案内なのだが、随所に散りばめられる文学ネタのみならず、作品全体の文法自体が文学的なのがつくづく本格派なのだなぁ、とぼんやりな締めですんません。