いしはらしんすけ

猿の惑星:創世記(ジェネシス)のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

4.0
新作鑑賞前の復習ロジックで、リブートシリーズ第1作を再見。劇場鑑賞含め3回目ぐらいかな?

概要としてはSFとしても英雄誕生譚としても良い意味で定型を踏まえていて、明快なカタルシスと力強いメッセージ性を内包。

連想案件はいっぱいありそうだけど、今回の私の場合は「ブラックジャック」のナダレの回とかジャングル大帝といった手塚治虫作品がふと思い浮かびました。

まあとにかく主役のシーザーがカッコいい!

不条理な差別に知性と行動力で敢然と立ち向かう姿は理想のリーダー像が投影され、それが人間という種でないことが、絶妙なリアリティとアイロニーを醸しています。

その点において正しく「猿の惑星」の本質を引き継ぎつつ、CG技術の発展があってこその映像表現でヴァーチャルな説得力を持たせた、総局面でリブート大成功の傑作です。