いしはらしんすけ

名探偵コナン ベイカー街の亡霊のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

3.8
劇場版第6作。これもテレビ放送で既見。なんか案外見てるなぁ、俺。

シリーズ唯一、野沢尚が脚本を担当。

世襲批判やAIの暴走といった普遍的なテーマをSF設定に落とし込んだほぼ隙のない作りは異色っちゃ異色。ミステリの構造としてもコロンボ型(観客には最初から犯人がわかっている)だし。

純ストーリー的には熱心なコナンファン以外の映画好きの鑑賞に足るという意味で、ぶっちゃけブッチ切りのクオリティなんじゃないかな?ま、まだ近作まで辿り着いてないから知らんけどね。

ただラブコメ要素はかなりスポイル気味でそのへんコナンファンには微妙だったっぽく、冒頭のシーン含め、野沢氏のその後を思うと胸が痛み、しみじみしてしまうのであった...