小学校卒業ちょっと前くらいに観て奥華子にハマったり恋愛観を拗らせた全ての元凶。
入道雲に青い空、路面電車の踏切、どこまでもノスタルジックな風景に浮く影のない、それでも確かに温度を持ったキャラクターたち。
恋愛のようで恋愛でない、けどそこらの恋愛より美しい。
遅かれ早かれいつかはそれぞれの進路を選び終わっていた3人の関係は、最後までプラトニックに、緩やかに、そしてドラマチックに終わっていく。
千昭がキスをしなかったが故にそこらの陳腐な商業恋愛映画とは一線を画す名作になったと思うのです。
芳山和子さんとかいう原作要素がバリバリ仕事してるのもコンテンツ力が高い。