ぎー

時をかける少女のぎーのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.5
【細田守特集1作品目】
「なんだかなー。ずっと3人でいられる気がしてたんだよねー。」
・日本版『アバウトタイム』。タイムリープ系の映画を見ると、逆にその瞬間瞬間のかけがえの無さ、時間の大切さを身に染みて感じる。
・ずっと友達と一緒にいれると、ずっと幸せな時間が続くと、その瞬間は思ってる。でも、そんな事ない。だからその瞬間を大切にしなきゃいけないし、当たり前のことを当たり前と思っちゃいけない。想いは伝えないと。想いは聞かないと。たとえその瞬間が戻ってこなくても、想いを伝えれば、行動を起こせば、後悔することはない。

・主人公の真琴はドジでバカだったなー。タイムリープ能力手に入れてもあんな事にしか使えないのは、『サマータイムマシン・ブルース』思い出した。でも、友達を幸せにしようとする良い奴。そして、恥ずかしい事や重大な事実は出来るだけ直面しないようにする、意気地なし。それが等身大でとっても良かった。
・千昭は格好良かった。どうしてあの絵をそこまでして見たかったんだろう?すごい気になる。
・功介も格好良かった。男気の塊みたいなやつ。そりゃあモテるわ。でも真琴の成績が突然良くなって焦ってるのは可愛かった。
・叔母さんが原作の主人公なんだ。知らなかった。真琴はほとんどの人にタイムリープ能力のこと明かしてないけど、たまたま明かした相手が叔母さんで良かったね。
・真琴の妹は家事手伝ったりしっかりし過ぎ。
・調理実習の件が原因でイジメられてる高瀬君可愛そう。でも、真琴に消化器投げつけるのは筋違いだと思うけど。
・多分この映画の大ヒットで自転車事故減った気がするな。ゆっくり安全に走ろって、そう思った。

・それにしても真琴の初期のタイムリープ能力の使い方は最高!テストの点良くしたり、カラオケ無限に歌ったり。無邪気。でんぐり返しでドタバタ登場するのも良い演出だったと思う。
・壊れた自転車で功介と彼女が踏切に突っ込んでくシーンは本当に焦った。なんでこうなるのって、思った。自分の行動がどんな影響与えるかなんて、分からないもんだね。
・自分が未来に帰れなくなるのに、功介や真琴の人生を助けるために最後のタイムリープ使った千昭格好良い。
・もう千昭と会えない、と絶望していたら、千昭がタイムリープしてくれたおかげでチャージが戻っていたことに気づいた時は本当に嬉しかった。
・千昭と真琴の別れは本当に美しかった。でも思えば青春時代は別れを大切にしてた。大人になっちゃっても大切にしたい、後悔しないようにしたい。

⭐︎1番印象に残ってるシーンは、真琴が最後のタイムリープをして、千昭と功介との何気ない日々を思い出している場面。あぁ、本当に一つ一つの瞬間がかけがえが無かったんだと、それぞれの時間は戻ってこないんだと、そう痛感した。今を大切に生きよう、そう思った。
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