ふかい

時をかける少女のふかいのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.7
近年、作品を重ねるごとに細田監督自身の思想というか作風のアクがますます強くなる中で(このサイトの評価も近年の作品になるにつれてもれなく減少している!)「デジモン」という細田守の名を世に知らしめることになった出世作の次、「サマーウォーズ」という興行的には大ヒットを記録しながらも未だに論争を引き起こしつつある曰く付きの作品の前という、一番良いバランスで、なおかつ限られた上映館からも口コミでヒットを記録したという、個人的細田守ベストの映画が、これだ。

思い出しただけでも打ち震えてしまうような、アニメでしか表現できない色彩豊かな画作り、スピード感、全てがハイレベル。それに加えて魅力的なプロット、無駄のない話運びは万人では生み出せない凄みがあり、泣きながら、久々に喜びで胸がいっぱいになった。まだこんな凄い人が日本にいるで!と、叫びたくなった。いや、叫んだ。
ふかい

ふかい