142分版です。
作中の彼らを観ていると、社会人男性が普段どれほど檻の中で飼い慣らされているのかがよく分かる。
男の長所をひとつ挙げるなら、それはどんな時でも涙を見せないとか、ピンチの時に体を張ってくれるとか、そういうものではきっとなくて。男という生き物が如何にも惨めで、野蛮剥き出しであるかを、自覚してることなのかもしれない。
男に生まれたからには、こんなちっぽけでくだらない人生や運命を生きてかなければならないわけだ。
俺なんて所詮これっぽっちですから。そうやって笑いながらまたイキっては周りを困らせる。
厄介な生き物です。
そんな彼らの、えも言われぬ心の空洞もまた、切ないわけです。