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木枯し紋次郎 関わりござんせんのらのレビュー・感想・評価

3.8
前作を観てからだいぶ時間が経ってしまったので忘れているところもあるが、ドライで虚無感に満ちていた前作に比べて、こちらはもう少しウェット。その分、物語的な吸引力は強い。子供の頃は純粋で優しかった紋次郎の姉お光があんな人間になってしまったのには、女が厳しい世界を生き抜くためという背景がある。そのことが何よりも悲しい。クローズアップで菅原文太の顔面が映し出される時の画面の力は本作でも健在。田中邦衛も素晴らしかった。
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