木枯し紋次郎 関わりござんせんの作品情報・感想・評価

「木枯し紋次郎 関わりござんせん」に投稿された感想・評価

YosinoLee

YosinoLeeの感想・評価

2.5
紋次郎役が菅原文太と言うのも知らない人には違和感があるかもしれないが、見所はそこでは無い。知り合った性悪女郎が実は紋次郎の実の姉。そして姉を演じるのが市川悦子。この市川悦子のとんでも無い性悪っぷりが本作の肝。そんな姉に恩義を果たそうとする文太紋次郎がいじらしい。それと紋次郎に恩義を果たそうする渡世人田中邦衛もこれまたいじらしい。

このレビューはネタバレを含みます

さが。
文太紋次郎の二作目。
前作の「マッドマックス」なサバイバルから、仕切り直したように正統な渡世人時代劇の方向へ(「正統」が何か知らんけど)。

副題が全く反対。実の姉との再会で面倒に深く関わらざるを得なくなる。
過去の因果の根が絡みついて不幸へ引きずりこまれる厳しすぎる展開。
幸福の如きものの線香花火の様なはかなさよ。
前作のニ割増ぐらい切ない。

最後の台詞のリフレインに、俺の中の何かが肩で風切る。
赤ん坊の泣き声からのフラッシュバック、心中と暗いスタートで引きこまれる
市原悦子が演技上手すぎてビックリ、田中邦衛安定して良い味、待田京介がクール
殺陣がキメキメじゃなくてリアルな感じ
Chihiro

Chihiroの感想・評価

3.0
田中邦衛、市原悦子など脇役の演技に味があって前作よりずっと面白く観られた
待田京介さわやか〜
第2作目。中島貞夫的には「前作は頼まれ仕事だけど、こっちは積極的にやった」とのこと。
凄まじく暗い。赤子の口に布を詰めて殺そうとする母親のシーンから映画は始まる。
口減らし、心中…紋次郎はトラウマを刺激される。
だが、口減らしで殺されそうになった自分を助けてくれた姉を思い出し、心を落ち着かせる。
紋次郎にとって、姉は家族であり命の恩人なのだ。
紋次郎にとっての聖母である姉。彼女に対しても「あっしには関わりのねえことでござんす」を通せるのか?
それがこの作品のテーマだ。

売春婦に堕ちた姉の役を市原悦子が演じるが、鬼気迫るという次元を超えていてもはや怖い。
紋次郎の思い出の中の「聖母」は消え、心身ともに愚劣な女に堕ちきっているのだ。
男で失敗し続け、ヤクザに媚へつらい、自分の人生のために紋次郎を売る。
踏みにじられ続けた自分の人生に比べ、紋次郎は裏社会の有名人となっている。
自分の庇護対象だったはずの弟が人生を成功させている事への嫉妬があるのかもしれない。
そして、裏社会で名が通っていること=人生の成功と考える回路に彼女の救えなさがある。
紋次郎の手を振り払い、悪徳ヤクザの元へ走り、最悪の結末を迎える。

これがヒットしなかったせいでシリーズは打ち切りらしいが、当然かもしれない。救いが無さ過ぎる。
作家性の爆発といえば聞こえがいいが、あまりに人間を醜く描きすぎているし、殺陣のリアリズムという意味でも前作の方が上。
でも好き。
神

神の感想・評価

4.0
市原悦子を筆頭に、キャラの濃い役者揃いで楽しい作品。今回の山本麟一は裸体褌なし。
それにしても菅原文太の痩せ細った体!目力!素晴らしすぎる。