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帽子箱を持った少女の2秒前のレビュー・感想・評価

帽子箱を持った少女(1927年製作の映画)
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いかにもサイレント的な運動に溢れた喜劇映画として一級だが、やはりバルネットは人物造形が一線を画す。終電を逃した少女が偽夫と同部屋で一夜を過ごすシーン、寝具なんてないのでそれぞれ帽子箱や本でシマを作って寝てるのだが、交わす会話は全く色恋の気配がないネズミにまつわるからかい(あとで反復される。サイレントなのに帽子箱を引っ掻いて音を立てる動作として!)なのにこの二人が最後には本物の夫婦になると誰しもが察するだろう。そして当然訪れる超喜劇的キスシーン!二人とも恋に狂ってからは宝くじのことなんか気にしてないのもグッド。
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