デニロ

砂糖菓子が壊れるときのデニロのレビュー・感想・評価

砂糖菓子が壊れるとき(1967年製作の映画)
2.5
1967年製作公開。原作曽野綾子。脚色橋田寿賀子。監督今井正。

高校生の頃深夜テレビでぼんやり観ていたのだが、こんなの観るくらいなら数学の問題でも解いていたほうがマシだ、と思ったのかどうかは忘れたが、観るのをやめてしまった作品。その後幾度か観る機会はあったのですが、今回ようやく宿題を終えた気分。

この作者たちマリリン・モンローのことが好きじゃないんじゃないかと思う。

夜寝るときの姿を聞かれて、シャネルの5番よ、と小洒落た答えをしているモンローと、いつもいつも誰かに依存していなければ不安で仕方のない若尾文子演じる女優は全く別物だ。モンロー同様に野球のスター選手や、人気作家と結婚させたりもしているのだけど、アーサー・ミラーやジョー・ディマジオが怒り出すんじゃなかろうか。とりわけ、世の中には金にかえられないものがある。それは愛の思い出だ、と語ったディマジオにとっては唾棄すべき作品ではあるまいか。

いろんな男女が入り乱れて登場してきますがヒロインの友人兼マネジャーの原知佐子が魅力的です。

国立映画アーカイブ 逝ける映画人を偲んで 2021-2022(橋田寿賀子) にて
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