Jun潤

トップガンのJun潤のレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
3.8
2022.05.23

新作公開の予習のため視聴。
1986年公開、トム・クルーズ主演。
公開後に海軍への志願者が激増するなどの影響を残し、トム・クルーズがトップスターの仲間入りを果たした今なお語り継がれる名作。

ピート・“マーベリック”・ミッチェルは天才的な技術を持ちながら、問題行動の目立つパイロット。
ある日、国籍不明の機体MiG-28とのドッグファイトの後、共に任務に同行したクーガーが恐怖心から退官し、マーベリックは長官から相棒のグースと共に、ミラマー海軍航空基地にあるトップ1%のパイロットをさらに教育するための訓練学校、通称“トップガン”への入校を命令される。
入校前夜のパーティーで入った店で出会い、実はトップガンの教官の1人であったチャーリーと、マーベリックは急速に惹かれ合っていく。
チャーリーとの恋、ライバルのアイスマンとのトップ争い、仲間たちと切磋琢磨する日々の中で、マーベリックは1人の人間として大きく成長していく。

トム・クルーズわっっか!かっこよすぎ!!
1986年公開にも関わらず全く古臭くなく、今にも通用する王道ストーリー。
それに加えて専門用語行き交うドッグファイトシーンでも、アメリカ空軍全面協力による大迫力の映像でもってテンションマックス。
戦闘機アクションと青春ドラマの波状攻撃で、ドンドングイグイにのめり込めさせる魅力にあふれてました。

作品を彩る歌曲の数々も、洋楽をほとんど知らない僕でも聞いたことがある、なんとなく口ずさめるほどの名曲揃いかつ、物語との親和性が非常に高い。
これを見ると、トム・クルーズみたいにバイク乗りたいし、ティアドロップのサングラスかけたいし、海軍ジャケットを着こなしたくなる。

国の危機に備えた訓練、国への忠誠のための職務、その中で訪れる相棒の死、謎に包まれていた父親の死の仲間のために命を落としたという真相。
壮大な大義、避けられない凄惨な運命の中にも、仲間との友情やチャーリーとの愛、そして空と機体の中に、自分で自分の道を決めるパイロットとしてのマーベリックという1人の人間の人生がある。
トラウマやわだかまり、悲しみや迷いや葛藤や恐怖を乗り越えて、自分の道を貫き通すことに、人生のカッコよさが漲っていました。

今のような不安定な情勢の中であっても、そうでなかったとしても、未来が不可視だからこそ、戦争の歴史があったからこそ、どんな時代でも胸を強く打つメッセージ性が感じられるんだと思います。

続編制作を熱望する声がありながら、トム・クルーズの熱い要望と、彼が続編制作権を買い取ったことで長年制作されなかった続編。
そして36年の時を超え、現代にまたトップガン旋風が世界中に吹き荒れる!!
この風を浴びないわけにはいきませんなぁ!
Jun潤

Jun潤