パン

春夏秋冬そして春のパンのレビュー・感想・評価

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
4.5
今回もキムギドク監督の"弓"や"魚と寝る女"のように景色が壮麗で美しかった!
湖にポツンと浮かぶお寺!こういうのをエモいって言うんだろうなあ(俺おっさんだからあまり使いたくない単語だが…)
あの張りぼてみたいな謎のドアも好きだわ。
異世界へ通じてるドアみたいでさ。

ところであの老僧、どこかが見た顔だなと思ったら松重豊さんにそっくり(笑)なんなら本人かと思ったよ。
あと何気に途中で出てくる刑事二人組が心広すぎて笑っちゃった。
さっさと逮捕しないの優しいな。朝まで待ってくれる上に般若心経も手伝ってくれてさ…
連行される時によく見るとネコも一緒に連行されてるのも面白すぎる。

老僧が言ってた「欲望は執着を生み、執着は殺意を呼ぶであろう」って何気に名言だわ。

この映画のタイトルは季節が回り続けることを意味してるけど人間も同じだなとラストまで観て思った。
なんならお寺の和尚さん達なんて何百年も前から季節同様同じようなことを繰り返しながら寺を続けているのかもなあ。
生まれては死んでいき…という感じで。
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