穂苅太郎

春夏秋冬そして春の穂苅太郎のレビュー・感想・評価

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
3.5
半年にいっぺんぐらいどうにも見てしまいたくなるキム・ギドク作品。これに似た感じを味わうためには昔のATGの寺山修司作品とかになっちゃう。もちろん今こんな作風はいないわけで、その意味で貴重だったんだけど。

いかんせん監督本人がモノホンのこじらせ系だったわけで、過去作品をほじくり返すしかないんだな。園子温のある種の作風が似たような味がすることがあるんだが、こちらはこちらで同じようなやらかしをしてしまったため、いずれにしてもどうにか後継者が出てくるのを待つしかない。

今作もキムギドクのフィルモグラフィーの中では傑作の声が高かった。ようやく配信が始まって嬉しい限り。内容はキムギドクイメージのオンパレードで「考えるな、感じろ」まあ大抵の作品これなんだけど、今作は特に。

メタファーで埋め尽くされてるようなふりをしているが、おそらくこの監督自身何も考えずにノリで作っているのでまさに、
“Don't Think, Feel!”
穂苅太郎

穂苅太郎