月に囚われた男の作品情報・感想・評価・動画配信

「月に囚われた男」に投稿された感想・評価

Ricola

Ricolaの感想・評価

3.6
邦題の通り、主人公は月の上で長い間一人きりで、ある意味囚われの身にある。
その謎こそがこの作品のテーマであり、闇の部分に値する。
ストーリーの意外性は個人的にはあまり感じなかったが、作品に醸し出される神秘さや緊迫感に主人公同様に追い詰められる気分を十分に味わうことができた。

月は一人でいるには広いはずだけど、その空間は孤独を埋めるどころか充足感さえ得られない。


主人公サム(サム・ロックウェル)が見る幻覚が、わたしたちにとっても同じように現実の延長線に見えているような演出に騙されそうになる。

現実から隔離されているサムと基地のことしかわからないというロボットのガーティのふたりきり…。
とは言ってもガーティにも感情はあるようで、サムに同情してしまうほどだ。

立派な模型やトイレの壁にある謎の落書きなど、ヒントは散りばめられており、主人公と同じペースで謎に立ち向かうことができる。

テンポ良く短いショットが繋がれていく演出が特徴的である。
月世界の生活の不可思議さや神秘性を演出するのに効果的だろう。
長回しなどでリアリティを見せることはここでは求められていないからだ。
ただ、長回しではないが軽いスローモーション演出はいくつか見られた。
それは彼が無重力空間の月の上にいるということを、単純に示したいだけなのかもしれない。

さらに白っぽい光の演出も印象的。
月の上は暗いけれど、太陽の光と思われる一点の明るい光のおかげで、人物の顔が照らされてよく見える。
陳腐な言い回しだが、サムの人生自体にも差し込む光のように思える。

登場人物が少なく、舞台も限定された場所で展開されるため、少々地味にも感じられるが、一つの謎について集中して見つめることができる、ミニマムかつわかりやすい演出がよかったと感じた。
kazuhiro

kazuhiroの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

圧巻でした。

3年間の月面基地での仕事を終えようとしたら、新しくやってきた自分のクローンと
出くわすという話。

映画では3年間の勤務を終えたクローンが後から来たクローンを救い出そうとしていたが、これはまさに人間的だと思った。

クローン同士ではあれ、人間的な営み。親子の営みに近い。

事実、実際の世の中も親から子というのはほとんどクローン同士とも考えられるわけだし。
ymthefire

ymthefireの感想・評価

3.5
最初は意味わかるまで時間かかったけど面白かった!
現実にも起こりそうな近未来の話でこわい。
デビッドボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ監督によるSF作品、予想以上におもしろかったです。

月面勤務3年の任務がそろそろ終わり、あと二週間で地球へ帰れる宇宙飛行士サムが見たものは、いったい?

不穏な感じで、何か秘密があるのだろうけど怖くて、知りたい半分知りたくない半分で、最後までドキドキして観ていました。

サム・ロックウェルは、百面相のように表情使い分けられて、素晴らしい。雰囲気変えられおもしろかったです。

あのサムをサポートしていたAIロボットは何を学習したのか気になりました。ロボットに倫理観を与えること、自発的に行動できるようにすることは、誰のためなのか。人智を超え、神の使い手になる可能性もあるんですね。

室内のデザインが「2001年宇宙の旅」チックで、宇宙で1人でいる閉塞感は、今ならVRで解消できそうな気もします。

あんなに真っ白で無機質で、しかも段差ありすぎ。昔ながらの宇宙ステーションのステレオタイプのイメージでしたが、分かりやすくもありました。
壁面に緑いっぱいで楽園にいるようなデザインもいいのに。

設定は月でしたが、場所を問わず、こういう問題は将来おこり得るんじゃないかと思ってしまいました。

華やかなSFらしいシーンはありませんが、構成も脚本もよかった。とってもおもしろかったです。この監督さん頭脳明晰だと思います。他の作品も観てみたいな。


以下、ややネタバレ↓








将来あり得そうな、科学の進歩と倫理観のせめぎあい。それを解決するのは意外や倫理的なプログラムだったりします。AIが神になりそうな予感がしました(良い意味で)。  ロボットやAIに感情を与えることは不可能ではないでしょうが、複雑な状況では、倫理が判断基準になるのはアリだなと思いました。
Zach

Zachの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

サムロックウェルのほぼ一人芝居。
すごい俳優だー、うまいなー

ストーリーはあんまりしっかりはしてないけど、俳優の演技力でカバーw
cozy

cozyの感想・評価

3.7
なかなか面白かったです。

低予算でも安っぽさを感じさせない、上手い出来だと思います。
リンク

リンクの感想・評価

4.0
サム・ロックウェルの一人芝居。
最初からなんとなく何かがおかしい。下手なホラーより怖い。すごいわーすごいわー!すごい好き。
月に一人で3年とか、そんなの誰でも気が変になるよねって思ったけど違った。なるほどねーなるほどねー。
面白かったです!サムファンの皆様がおすすめするのも納得です。
海風

海風の感想・評価

3.7
この作品が初監督のデビッド・ボウイの息子 ダンカン・ジョーンズ。
これだけのスケールの作品を低予算で仕上げているのはシンプルにすごい。それなのに安そうに見せないのは監督の腕だね。
途中途中でキメてくる音楽も良かった。

ラストは少しがっかりかな。もっと他にやれただろ、仕返しが全然スカッとしない!けど自由を得るっていう主人公の心情的には「THX-1138」と似てる部分はあるんかなー。でもこの作品は癖強くないしディストピアものではないから観やすくていいかも!

オリジナルの記憶のコピーか。なかなか残酷で切ない。
pompeii

pompeiiの感想・評価

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月に囚われた男

面白くなくはないが、物足りない。
2001年のHAL感。
クローン人間
パスワード教える、歯が抜ける、意味がわからん
娘が15歳ってことは3年の寿命であるクローンは4体?
どっちのサムもクローンで本物は家に。
技術は高いくせに倫理観は猿以下だなんて。
あぁ可哀想なサム。

内容はまぁ普通かなぁ。色々葛藤とか絶望とかあるのだが見慣れてるので思うところが少ない。
キューブリックの『2001年宇宙の旅』のようにAIが乱心するかと思いきや基本的にサムの味方。最後は会社の規則の隙をついてまでサムをバックアップしたあたりAIにも情が湧いたということか。これもある意味での乱心なのかもね。
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