コミヤ

ガンモのコミヤのレビュー・感想・評価

ガンモ(1997年製作の映画)
4.0
ハーモニーコリン作品初鑑賞。
先日観たエルトポ、ホーリーマウンテン同様監督のぶっ飛んだ個性が炸裂していてどう理解すればいいのか分からない、感想に困るタイプの作品だった。
他の方もおっしゃる通り画面のざらつき、ジーニアという町や建物、そこで生きる人々の絶妙に奇妙な風貌と暮らしっぷりが汚ならしくも同時にお洒落に感じてしまう。色彩や音楽による相乗効果もあると思うけど。
猫を撃ち殺しその肉を売る少年2人と女3人の親子が一応のメインキャラクターだけど大きな展開も無く本編を通して特に変化も無し。ストーリーは無いようなもので感情移入不可能な世界観をただ客観的に見るしか無い。度々ドキュメンタリー映像みたいなのが流れそこにジーニア在住の強烈に個性の強い風変わりな人々が映される。今後話に絡んでくるのかと思ったらそこでほとんどが出番終了になってしまう。どういう映画を観て育ったらこんな形式にしようと考えるんだろう。通常の映画文法からはかけ離れたとっても奇妙で魅力的な作品でした。
ハーモニーコリンの他の作品も超気になる。
コミヤ

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