明石です

バタリアン2の明石ですのレビュー・感想・評価

バタリアン2(1987年製作の映画)
4.1
浴びるとゾンビ化する不思議な気体「トライオキシン245」の詰まったドラム缶を、運搬中のトラックが誤って川に落とし(なんたる不手際)、パンデミックが再発してしまう!!『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の正式な続編こと『バタリアン』の正式な続編。

前作で墓荒らしにきてゾンビになった小悪党のお2人がなんと今作でも(同じ俳優で)墓荒らしにきてゾンビになるというダイナミックな世界線。初代をゾンビコメディの傑作に仕上げたダン・オバノンが製作総指揮に引っ込んだことでやや小さくまとまった作品に。

日本公開時は「バイオSFX方式上映」という謎に包まれた方式で上映されたそうなのですが、それはさておき笑、コミカルなBGMに乗って墓から這い出てきたご高齢のゾンビが、まず最初に眼鏡をかけたりと小ネタが楽しい。噛まれた人間が「寒いな」と言い出すのはわりとゾンビ映画あるあるだと思うのだけど、今作では、生きてるうちに呼吸が止まってたり、死後硬直が始まっていたりと斬新な攻め方にこれまた笑う。普通に喋ってるのに息はしてないってどういう状況だろう笑。「ほれ見ろ、死後硬直が起きてる」「つまり重体なんですか?」というお馬鹿なやり取りには爆笑した。

ミニチュア特撮を使って街ごと爆風で吹き飛ばし、パンデミックの収束を図ろうとしたら、死の雨が降ってしまい人類終了!だった前作から一転、ひとところに集めたゾンビを(イカニモ80年代な派手目な色彩の)ピカピカ電撃で感電死させるという小ぶりながらクレバーな話の締め方になってますね。しかし、ビリビリ痺れながらのたうち回ってるゾンビの姿に前作の「スリラー」のパロディが重なる、、と思っていたら、なんとマイケルジャクソンの格好をしたゾンビが登場!ビリビリしながら踊ってくれました。やったぜ!!
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