ハリウッド映画とは違う
洒落たフランス映画。
「アメリ」もそうだが
フランスは日常を極上に
代えてくれる国だ。
ハンディキャップがあろうと
人生を楽しむ姿は、軽やかで
美しい。
「間違いをしないで生きる」
という人生訓で生きてきた
のに、突然の病気で人生を
狂わされて、薬を飲み続け
なければ生きてもいけない。
新しく介助人になった男の
「利己的な自由さ」への憧れ
は、「間違いのない人生」
を送ってきた反動だ。
生死の縁に立っているいま、
どうしてもやっておきたい
「自分の殻を破る」こと。
そのときがきた。
人の価値は、相見えない
ものでも認め、内包する
大きさで決まるのか。
残された人生を笑って
生きる。
その姿は美しい。