あんちゃん

王になった男のあんちゃんのレビュー・感想・評価

王になった男(2012年製作の映画)
4.8
自分だって上流階級の
きらびやかなパーティーを
覗いてみたい。
虚々実々の駆け引きを
シャンパンと一緒に口に
流す体験もしてみたい。

違う人格になってみたいと
いう願望は、きっと誰に
でもある。

実在の人物の歴史の1ページ
の中の空白の日々を空想で
埋めているが、まるで日記を
映像化したかのような作品。

下せんな男が宮廷内の陰謀で
身代わりをさせられる話だ。

どこの国の古典文学にも
類似する作品は多く、だから
こそ全世界で通用する
エンタメ作品として、
受け入れられやすい戦略的に
作られた映画だ。

いま、韓国映画の方が圧倒的に
邦画より映画祭受けが良いのは、
そういう戦略があるからなのだ
ろう。

この映画の柱を支えているのは
イ・ビョンホンのカリスマ性で
ある。
彼は、ハリウッドのパーティー
で旨いシャンパンを飲むところ
にたどり着いている。

代わってみたいものだ。
あんちゃん

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