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最強のふたりのEyesworthのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.6
【健常者用チョコ】

エリック・トレダノ、オリヴェエ・ナカシュ監督の2011年のフランスの作品

〈あらすじ〉
パラグライダーの事故で首から下が麻痺した大富豪のフィリップ。介護人募集の面接にやってきたのは、スラム街暮らしの黒人青年ドリスだった。水と油の2人だったが、ドリスはフィリップの心を解きほぐし、固い絆で結ばれていく…。

〈所感〉
『グリーン・ブック』や『最高の人生の見つけ方』など、白人と黒人の組み合わせはベタベタだなぁと思ってなんとなくスルーしてたが、毒も薬も盛り込んだ上質なフランス映画で楽しめた。障がい者のフィリップを初めて等身大の人間として、堅苦しい気遣いもなく接してくれたドリスとの関係が素晴らしい。差別の意識というのは、些細な視線や思い込みからいとも容易く相手に伝わるものだ。健常者ではないからと、なんでもかんでも特別扱いすることが正しいわけではない。普通に過ごせる環境を作ってあげることが大切。ノーマライゼーションってやつだろうか。二人でお互いの趣味の音楽を聴くシーン、ドリスがフィリップを玩具のように髭を剃るシーンがとても好みだった。ストーリーは想像の範疇を超えないので面白さはそこまでだが、良いモノを見させてもらった。
下ネタ、不謹慎ネタが多いので、今の時代ではちょっと合わない価値観もありますが、そこが気にならなければとても楽しめる作品だと思います!!
《2025年 87本目》
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