Scarborough

最強のふたりのScarboroughのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
ドキュメンタリー鑑賞後に再鑑賞。

頸髄損傷で体が不自由な大富豪フィリップが介護者を募集していたが、やってくるのは、上っ面を取り繕った言葉を並べる求職者ばかり。そんな中、うんざりするフィリップの目に留まったのは、黒人青年のドリス。彼がやってきた理由は、失業保険のための不採用を証明するサインが欲しかったから。
そんなドリスを周囲の反対を押し切って採用したフィリップは、常識外れで乱雑な介護ながらも、「障害者」ではなく「1人の人、男」として彼に接するドリスと友情を育んでゆく物語。

役割だったり、価値観だったり、自分の所属する社会の中に存在する既成観念に囚われずに生きていくことは難しい。
だからこそ、同じ人という共通点はあれど、お互い全く異なる、自分の知らない世界に生きてきたもの同士、対等に向かい合うことができたんだろうなと思う。差異やその良さを認め合える、ドリスの心の広さや純粋さもそこに一役かっているのだろうけれど、なかなか普通の人にはできないこと。

やっぱり友情って熱いなぁと思わせてくれる映画。
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