ぽり

最強のふたりのぽりのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
5.0
なんとなく涙あり笑いありのほのぼのヒューマンドラマ的なものを想像してたんですけど、見終わったあとその想像の浅ささに頭を抱えた。すごくすごくよかった。

雇用者/被雇用者とか、障害者/介護者とか、そういった立場を超えて同じ人間として接してくれるドリスに出会ったフィリップが、人生を取り戻していく話。こんなに素晴らしい出会いが実際にあるってすごいことだ。

時々ドリスの際どいセリフにぎょっとすることこそあれ、すごく優しい映画で、最後はハッピーエンド。でもラストの静かなBGMや、ドリスの優しい笑顔、後ろ姿、曇りの海、そういうのが全て相まってなんだかひどく切なくなってしまって、ああこれはいい映画…という余韻とともに見終えた。モデルになった実際のふたりの映像も良かった。
心の深いとこに入ってくラストだったと思う。
ぽり

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