恋するエリートの妄想爆走レボリューション
40年前に想像した近現代風ディストピア、あるいはパラレルワールド。
セクショナリズムに満ちた官僚体制へのアンチテーゼ、アンシャンレジームと文明社会からの解放、夢と現実の融合とかとか、脳内に直接電流を流し込まれたようなトリップ寸前の143分だった。
ジョージ・オーウェルの1984とはまた違う、でもどこか彷彿とさせる色彩と全体主義的な管理社会に、上映年が近いことも相まって重なる部分がある気がしてならない。
ロケなのかセットなのか、CGがない時代にもかかわらずひとつひとつの舞台のスケールが壮大でハッとする。