Nella

女はみんな生きているのNellaのネタバレレビュー・内容・結末

女はみんな生きている(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分が見たフェミニズム映画の中では最高峰です。ドウォーキンの「インターコース ー性的行為の政治学」の読後感と同じものを感じた。一言で言えば「男、要らなくね?」という気持だね。なんかこう何でもできるような気がしてくるというか、気分が猛々しく高揚する痛快エンパワメント映画です。(まぁ現実は、諸々の情けない事情で夫持ちだったりする訳なんですが…)

しかもただ声高にフェミニズムを叫ぶだけじゃなくエンタメとしても優れている。後半の児童婚から妹を救おうとするサスペンスは手に汗握ってしまう。やはり、弱い立場にある女性を救ってくれるのは雄々しい男ヒーローなんかではなく、身近にいる女性だな、という所にリアリティがある。現実でもそうでしょ?困ってる時に見て見ぬふりをせず助けてくれるのはいつも女性だよ。

ノエミ役は、このキャラの魅力にこの映画の命運が左右される所もあるので、プレッシャーはんぱなかったと思う。でも見事に演じ切っていて素晴らしかったな。
ラストは「女だけの国」だよね、こんな天国を叩けるなら男はもはやただ女を傷つけて女を害し、女に仇なすものでしかない、と思う。

(※勿論この世には必要な男性も多々いますよ、例えばセバスチャン・スタンとかバリー・コーガンとかアーロン・ポールとかゲイリー・オールドマンとか、遠くから鑑賞できる美しい男性がね)
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